2006年04月26日
下部温泉に最高級の新温泉源湧き出でる
2006年4月26日、下部温泉に最高級の新温泉源湧き出でる
このたび、めでたく新源泉が身延町によって、大月短期大学名誉教授・温泉環境「温泉相」研究会 会長 田中収先生の基で掘削され、本日、下部温泉郷新泉源掘削エ事結果報告会が催されました。
■掘削までの経過
平成16年6月18日 中央温泉研究所に調査を依頼
平成17年8月18日 新泉源掘削工事契約(契約金額約9千万円)萩原ボーリング様
平成17年9月20日 新泉源掘削工事監理業務委託 温泉環境「温泉相」研究会 会長 田中収様
平成18年4月26日 下部温泉郷新泉源掘削エ事結果報告会
■各種データ
●掘削深度━1,500m
●分 析━仮分析で、4月17日に採湯
●泉 温━50度
●pH ━9.4の高アルカリ性
●泉 質━アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
●湧 出 量:揚湯試験中ですが、毎分400リットル湧出、日量580トン
※県の指導基準で、効力装置を使用する場合、毎分200リットルとなります。
以下、大月短期大学名誉教授・温泉環境「温泉相」研究会 会長 田中収先生の配付資料の転載です。
■温泉源環境に関する意見。
泉温50度、湧出量毎分400リットルの新温泉源は、低温泉源のしもべ温泉郷にとり、最高級の大地の恵みだと考えます。泉質は、火山地域に多い硫酸塩泉系のマイルドな単純温泉に近い泉質であり、長期的に見て、しもべ温泉郷の温泉水利用のメンテナンスが比較的やり易い条件の温泉源だと考えます。硫酸塩泉系(石膏泉、芒硝泉)の代表的温泉の草津温泉、玉川温泉等は強酸性の温泉ですが、「しもべ奥ノ湯高温源泉」は、pH9.5に近い高いアルカリ性でありながら、硫酸塩泉系(石膏泉、芒硝泉系)という極めてユニークな泉質であり、生活習慣病にも有効な泉質として期待されます。
温泉環境としても、海抜200メートル台で副交感神経が卓越しやすく、身体全体を保護的条件で包み、病人やお年寄りにも最適な標高にありながら、深山峡谷の地形的条件の環境を有し、しもべ峡谷のマイナスイオン、多様な樹林のフイトンチットのシャワーを浴びることのできる温泉地として、「休養」、「保養」、「療養」、の三義に最適な温泉郷になるハードな条件はそろったと考えます。また、新温泉源のほのかな硫黄臭は、温泉文化を醸す最高の湯治場になると考えます。富士川“みのぶ”フィールドミュージアムを中心とした、エコツアーも最高の温泉郷の資源になると考えます。古い歴史のある湯治場としてのしもべ温泉郷が、最高の良質な新温泉源成功により、医療費や介護費用の削減に貢献し、より多くの人々に至福の時を提供する温泉郷になることを期待します。
■温泉地質環境に関する意見。
しもべ奥ノ湯高温源泉は、今から1,500万年~1,000万年前、南部フォッサマグナ(大地裂帯)の海底火山堆積物を伴う、ターピダイト的海底堆積物中の新第三系御坂層群の岩盤中に、太平洋プレートの西進、フィリピン海プレートの北北西進の応力により形成された、「しもべ廻り沢深部断裂温泉帯」の地下深部約900メートルの主断層破砕帯、約1,200メートルの断層破砕帯を中心に悠久の時の流れの中で涵養され、自噴した天然温泉としての極めて貴重な名湯だと考えます。
『天然の温泉は、悠久の大地の語り部である。「しもべ奥ノ湯高温源泉」
は、新旧日本列島斜交衝突大地形成のドラマを物語る名湯である。』
大月短期大学名誉教授 田中収
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